25 2017

「仏教絵本の歴史と展開―絵本『とげぬき地蔵さま』を中心に」

6月25日(日)に、「としま仏教Culture研究会」の第1回目の講座「仏教絵本の歴史と展開――絵本『とげぬき地蔵さま』を中心に」を開催しました。(場所:区民広場西巣鴨第一)


「としま仏教Culture研究会」としては第1回目の講座となる今回は、大正大学非常勤講師の森覚先生をお呼びして「仏教絵本」についてお話していただきました。簡単に講座の内容をお伝えすると、仏教絵本とは、森先生によると「子ども向けの仏教伝道教材として大正時代頃に成立した近代絵本の一ジャンルであり、幅広い意味では、不況を目的としない仏教に関する作品などを含める」絵本です。講座ではまず、この仏教絵本がいかにして成立したのかを、明治以降の社会情勢の変化、特に、①出版界、②キリスト教の影響、③国家の教育制度、④教育玩具の影響に分けてご説明していただきました。

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後半では、『とげぬき地蔵さま』という、会場でもある巣鴨に住む人たち自主制作した絵本を紹介していただきました。参加者の中には、巣鴨に住む人も多くいたものの、この絵本については皆さんご存知なく、「こんな素敵な本があったなんて」と驚かれていました。講座のアンケートでもこの絵本『とげぬき地蔵さま』を用いた地域活動への反響が大きく、高岩寺のとげぬき地蔵さま(とその物語)が、巣鴨の人たちのローカルアイデンティティを形作っていることを実感させられます。


会場には、実際の仏教絵本も数多く展示され(中には刊行当時の貴重な絵本も!)、講座終了後も参加者の皆さんがご覧になられていました。


この講座は、主に豊島区の生涯学習講座「としまコミュニティ大学」で学ぶ(学ばれた)皆さんに向けて開講されています。次回は、8月27日(日)。「身近な仏像を知る―巣鴨、高岩寺と眞性寺の仏像を中心に」ついて君島彩子さん(総合研究大学院大学)に紹介していただきます。お楽しみに。

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